わたしの誇れること
今週のお題「表彰状」
わたしは根っからに賞というものにあまり興味がない。
そりゃもらえれば嬉しいけれど、わたしの愛する周りの人たちが「すごいね」だとか「よく頑張ったね」だとかを言ってくれればそれだけでえっへん!となれるような幼少期だったし、いまもそうだ。
そんなわたしが花マルをもらえるようなことといえば、昔あった(いまもあるのかな?)羽田空港に飾られるビッグバード展や、テストであった靴のデッサンや、学校で作らされた絵本や詩集など絵や文字に関することだけだった。
自分の絵に貼り付けられたキラッと光る赤い星や、デッサンで唯一満点をもらった生徒であったこと、作った絵本を先生が放課後「それを譲ってって言ったら迷惑かな…?」ともらいに来てくれたこと、書いた詩集を読んだ知らない生徒たちからお手紙をもらったこと。
表彰されるようなことではどれもなかったけれど、走って帰っておかあさんに報告したくなるほど嬉しかった。
そんなわたしが唯一外できちんと表彰されたことがある。何がテーマであったのかなにも思い出せないが、何かについての作文のようなものを書かされて都庁で表彰された。小学生のときだった。
この時の記憶にあるのは賞とは関係ないことばかり。
大好きだったおじさん先生が放課後こっそり「〇〇ちゃんは文章が好きだから、これについてよかったら書いてみない?」とスパイさながらの小声で話しかけてきたこと。
書いた文章が都庁で表彰されることになって、おかあさんがお洋服を全身買ってくれたこと。(なぜだかラベンダーになりたくて全身淡かったり濃かったりする紫の服を選んだ)
表彰式のあと、おかあさんと学校を早退してまで式を見に来てくれた妹と、3人でおいしいスパゲティを食べたこと。
そのお店の壁画がとてもすてきだったこと。
結果より過程が大事だとも思わないし、結果が伴わなければ意味がないとも思わない。
がんばる過程で、忘れられない思い出ができること、それが大事だと知ってることがわたしの誇れること。