2/15 泣いたって何も変わらないは嘘
眠りにつく前のもやもやを引きずっていたからか、最悪の目覚め。
お風呂でお湯を頭からかぶって、お弁当をつくって、化粧して。
気持ちを切り替えたつもりだったけれど、ドアノブに手をかけたとたん、悲しさが溢れてきた。
なんで泣いてるのかも分からないまましばらく呆然として、そうしてる間にお腹がすいたから持ってくはずのお弁当を食べた。
お弁当箱が空っぽになるころには気持ちもだいぶ落ち着いていて、「お腹がへってたから悲しかったんだっけ?」と思うほどけろっとしてた。
それでも彼とはまだ話したくなくて、ただただ放ってほしくて、冷たくしてしまった。
悲しかっただろうか。
悪いことをしちゃったな。
眠りにつく前、隣から「見て、これ買ったんだ」と小さな声が聞こえた。
つんとしてたわたしは彼の方を見なかったから、何を見せたかったのか分からないけど、少しこもった声で、いつもより話しづらそうだったから、きっとマウスピースをくわえてたのだと思う。
「歯ぎしりがうるさい」とわたしが無愛想に言ったのを覚えてたからだと思う。
きっと昨日の罪滅ぼし。
グフグフ言いながら話してくる彼を愛おしいと思ってしまったけど、
だめだめ。
まだもう少しつんとさせてよ。