22000円の化粧水に勝るもの
わたしには去年の暮れから新しく生活に取り入れたものがある。
それは天下のSK-II様だ。
芸能界で最も肌がきれいということで有名な綾瀬はるかをミューズに、老若男女知らない人はいないのでないか?と思うほど有名すぎるあのSK-IIだ。
そのネームを有名たらしめるのは効能だけではなく、その価格にもある。
だって1本22,000円するのだもの。
びっくりする。
というか初めて調べたときびっくりしたし、なんならいまもびっくりし続けている。
22,000円あれば大概のことはできる。
普段なら食べに行かない高級で有名な叙々苑のお肉だってきっとお腹いっぱい食べれるし、普通のよくある飲み会なら6回は行ける。
いいコートも買えるし、近場なら温泉宿にも泊まれる。
大人はお金がかかるが、27歳になったわたしでも財布に22,000円入っていれば余裕をもちながら生きて行けるから、日常にとっては大金すぎる額だ。
その大金すぎる額 = SK-II1本 である。
そこまで高いのならさぞいいのでしょう。と、使わずにはいられなくなったため、とうとう去年の暮れに購入した。
使ってみた感想としては、納豆っぽいくせのある匂いはするものの、素晴らしく良い。
透明感が出た気がするし、毛穴もちいさくなって、肌を褒められる機会もぐんと増えた。
そんな時である。
2年ほどの付き合いになる飲み友達(男)に誘われ久しぶりに飲みに出かけることがあった。
わたしと彼は”飲み友達”という名のよくある大人の怪しい関係にあり、かれこれそうなってから2年も経つ。
決してこういう関係を肯定はしないが、お互いフリーだし、結局は自分が傷つくだけだからいまはとりあえずいいやと思ってしまっている。
しょうがない。人の弱さよ。
まあそれでですね、お酒をたらふく飲んで、家へ泊まってそうなっちゃうわけなんですけど、彼の家にはSK-IIはありませんよね。当たり前ですけど。
そうしたらどうなるかって肌はSK-IIの主成分である、あの素晴らしいピテラを吸収できなくなるわけですよね。
透明感も消え去りますし、毛穴もひろがります。
それが年末から年始、というか現在までかなりの頻度で続いたわけです。
もちろん家に帰った時にはSK-II様を使いますが、プラマイマイの状態です。
22,000円も使ってもさ、結局欲には負けちゃうんだよねってこと。